歯周病の治療

最近テレビなんかでも『歯周病』ってよく聞きますけど、僕はきちんと朝晩歯磨きしてるし、痛くは無いから大丈夫として、やっぱり中年おじさんになったら調べてみた方がいいんですか?
いやいや、虫歯と違って『歯周病』は痛い病気ではないので、まず一度キチンと調べてみないとわからないんですよ。
だいたい、中年おじさんになったらって、何歳からおじさんなの?
えーと・・・50歳! ※注(院長現在50代 ・・・笑)
うーん、まあいいや。血圧、糖尿、歯周病は痛みが治療に入るきっかけになるものではないので、まずはきちんとした検査をして現在の状態を把握しないと、これらの病気は自覚症状が出てくる頃には相当進んでいるので、そうなる前に発見する事ができれば。
きちんとした検査って、具体的にはどんな検査なんですか?
痛い?怖い?高い?
特別痛いとか、怖いということはないですよ。高い?というのがよくわかりませんが(笑)、まず『歯周ポケット測定』という検査を行います。これはプローブという先が丸く加工してある棒で歯と歯肉の間にある溝の深さを計っていく検査です。そして歯の動揺度を計る検査や『位相差顕微鏡』を使ってお口の中にいる細菌の種類を調べます。
これらの検査を受けていただく事で、「自分の歯を支えている骨がどの程度ダメージを受けているのか」「歯肉の腫れ具合はどうなのか」「歯肉からの出血や歯のグラグラはどの程度なのか」など細かい記録を残す事になり、後々の治療との比較やセカンドオピニオンの際にも・・・
ややや、何だかいっぱいあってこんがらがりそうだ
クリーニングそうですね、患者さんは専門家ではないので一度にわわわっとお話してもね。今お話した内容はお家に帰って確認できるように、検査値と一緒に、詳しく治療の流れや検査表の見方を説明した印刷物をお渡ししています。
なるほど、それでもし歯周病の治療というとどんなことをするんですか?
痛い?怖い?高い?
何だか大体君の芸風が読めてきたよ。(笑)
例えば血圧、糖尿、歯周病というのは事故とか怪我とは違うので、『ある朝起きたら凄い糖尿でした!』とかはまずありえないでしょう?
今言った3つの病気の多くは大体その人の生活習慣に原因がある事が多いので、もしその人が『毎日ワインを2本空けて休みの日は朝からゴロゴロ寝ていまーす』とかだとしたら、まずそこを注意されると思います。

そしてもし、『奥さんに発泡酒を1缶だけにされましたー(T T)、会社まで自転車で通うようになりました』という話が聞けて、もう一度血糖値を測ってみたら下がっていた・・・なら、その人にとっての正解は薬を飲ませるという事ではないということなんです。

歯周病も、もし『あっ、そういえばまだ今年歯ブラシしてなかったわ!』とかであれば『毎日歯ブラシしましょう』が最初の答えなんですが、今そんな人はいない訳で、毎日ブラッシングしているのに何か歯周病の検査値に問題が・・・となれば、その”ブラッシングのやり方”をしっかりチェックしてもらった方がいいですよね?
ん?その歯ブラシのやり方を習ったりするとそんなに良くなるんですか?
何かおすすめの歯ブラシや歯磨き粉があるとか、電動のやつがいいとか?
まぁ、道具の選択が答えの場合もあるとは思いますが、電動がいいか、どのような歯ブラシがいいかという道具の選択についての質問に対して思うのは、自転車に乗れるようになった人が『この自転車は乗れるけど、この自転車には乗れない』とは言わないですよね。
その人にとって乗りやすい自転車とか乗りにくい自転車とかはあると思いますが。
そして例えば自転車の乗り方を覚えるときに練習するじゃないですか?
そして一度覚えてしまえば最近自転車乗ってないからまた練習しなくちゃ!とかはならないですよね。

まず最初に歯ブラシありきでしょうね。というか、色々な治療方法やお薬も研究や開発されてきてはいますが、僕も30年歯医者やってきてつくづく大切だなぁと思うのはブラッシングなんですよ。
というかココが何より一番大切なんだな!と30年近くやってきての結論なんですよね!
例えば『俺は朝晩毎日歯磨きしているし、痛くないし。仕事休んでまで歯ブラシ習って今日はおしまいって…。』
と思われるかもしれませんが、『やっている』と『できている』は必ずしも一致しないんですよね。

昔は『オイオイ、俺仕事休みもらって来ているのに今日は歯ブラシだけってどういうこと?いつ虫歯直してくれるの?』

みたいな事がある訳で昔は怒って帰っちゃう人もいましたね?(遠い目)懐かしいなぁ?。(遠い目)
沼地に家を建ててもうまく行く訳ないですしね。
歯周病が治らないと歯は入らないの?
例えば前歯がなくて困っているような場合はなるべく急いで仮歯を入れたりします。これは今はまだ本当の家を建てられる土地ではないのですが、ずっと野宿で家の完成を待つ訳にもいかないので、先にプレハブを建てましょう。みたいな感じかな?
あと、強い痛みがあるような場合もやはりそちらの対応を優先しますよ。
  • 歯肉の変化その1
    変化
    初診時の写真です
    来院のきっかけは会社の検診で歯科を受診するように指摘されたためでした。本人は朝晩歯磨きをしているし、痛くも無いためなぜ歯科受診を強く勧められたのかが全くわからないということでした。初診時の写真では歯肉は腫れている、歯石が付いている、歯肉から膿みが出ているところがあるのがわかり、口臭も強く歯肉の検査値は相当進行した歯周病という状態でした。
    こんなに違う!
    歯石を取るのと同時にブラッシング指導を受けていただきました。相変わらず朝晩だけのブラッシングと時間もそれほどかけている訳ではないという事ですが、毛先の突っ込み方などを変えていただくだけでここまで歯肉は変わります。『やっている』と『できている』はここまで違う事があるというケースでしょう。
  • 歯肉の変化その2
    • 歯ブラシ指導前

      歯ブラシ指導前

    • 歯ブラシ指導後

      歯ブラシ指導後

    初診時の写真です
    歯ブラシをするたびに出血するのが怖くって、出血する部位を避けていたそうです。
    こんなに違う!
    どうでしょう?歯石を取り、ブラッシングの方法を担当の衛生士さんといろいろ考えてみました。ずいぶん変化がありましたね。
  • 歯肉の変化その3
    • 歯ブラシ指導前

      歯ブラシ指導前

    • 歯ブラシ指導後

      歯ブラシ指導後

    歯ブラシ指導前
    いちばん奥の歯は歯周病の影響で歯を支えている骨が溶けてしまっています。
    歯ブラシ指導後
    歯間ブラシなどを用いて丁寧にブラッシングをしていただきました。溶けた骨に沿って歯肉が引き締まってきました。
  • 歯肉の変化その4
    変化
    まず最初に・・・
    これだけの歯石が付いてしまった原因を考え、歯石を取ってしまう前にブラッシングの方法を確認させていただきました。すると、歯石はまだついているのですが歯肉は随分きれいになってきましたね。それから歯石を取る事であまり出血などさせることなく、きれいな歯肉になりました。
  • 歯肉の変化その5
    変化
    たばこをやめたのをきっかけに・・・
    歯肉の色の黒ずみが改善できないものかということで来院されました。変化が実感できるように数回に分けておこないました。たばこをやめた自分へのご褒美として最高です!
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  • 歯並びの治療
  • 歯を白くする治療